我々の仕術の目的は、身体全体のバランスを整え、血流を良くすることです。これにより、身体のあらゆる不調を自己修復できる状態にしていきます。
仕術方法
機械等は一切使わず、手を使います。押す力は使いません。脚や腕など体の部位を引きながら、腱・靭帯・筋肉・骨を正しい位置へと調整します。それにより、筋肉の緊張がゆるんできます。また、血流の不足している部位は、引き上げる事で空間を作り、血流を呼び込みます。冷えが強く、長期に及んだ部位は、癒着を起こしている場合もありますので、その癒着をはがしていきます。
お客様の身体に触れる術者の手は、情報を感じ取るためにも、常に脱力した状態です。体温や脈拍などを感じながら仕術を行っています。
不調のメカニズム
人間の身体は重力により、常に負荷を受けています。その負荷に耐えられる様に骨格ができていますが、少しでもバランスが崩れていると、それを補うために、他の部位の位置がズレ、身体の不調へとつながっていきます。身体の不調は、時には痛みとなって現れます。我慢しきれなくなった痛みは、その部位を冷やす(血流を減らす)ことで、痛みを感じなくしていきます。冷えた部位は、免疫力が低下し、様々な病気・症状が現れます。
バランスを崩す大きな要因
今まで仕術してきた中で、最も多くみられる要因は、腸の中の便です。便の量が増える事で大きく二つの弊害が起こっています。
一つ目は温度です。便を温めるために、多量の熱が奪われます。腸は身体の中で、最も重要な器官の一つですので、冷えない様に働きます。多量の血液を送ることで、温度を保つようになります。身体の血流量は限界がありますので、腸に多く使った分、他の部位が不足してきます。特に多いのが、末端(手足)の冷えです。
二つ目はその重さです。便の重みは、常に骨盤にかかっています。骨盤と腸の間には、多くの腱があります。腱はゴムの様に伸びたりしません。重みにより常に押された状態となると、肩や脚などにつながっている腱が引っ張られることになるので、背中が曲がってきたり、脚・膝などが痛く、可動域が狭くなってきます。また、支えきれなくなった骨盤は徐々に広がってきます。股関節も、その重みによりズレてきます。その結果、O脚やX脚となります。